フィールドトリップが止まらない

カンカキーでアンモナイトを拾った



こんにちは。GOです。

ある日、友人からカンカキーに遊びに行かないかというお誘いがあった。

米国中西部に位置するインディアナ州にカンカキーという地域がある。Kankakee Riverという川が流れている。

そのカンカキー川沿いにカンカキーリーバーステートパークというそのままの名前の州立公園がある。なんとそこで化石が拾えるということであった(2006年ころの情報です)。



専門家の話では、今から200万年前から400万年前ころまでこの辺りは海の底だったという。ここでは主に海に住んでいた生物の化石が見つかるということだった。

これがアメリカでの初めての石拾いとなるということもあり、意気揚々と現地に向かった。

公園自体は緑の多い雰囲気のいい自然公園だった。当日は暑い夏の日だったが、現地に向かう途中のピクニックで食べた昼食がとても美味しかった。

昼食後、早速、行動開始となった。

まず、川辺に降りていく切通しの小道のあたりに化石があるということだったので探しながら歩いた。よく見ると足元の瓦礫の中に小さな貝や珊瑚ような化石を見つけることができた。ただ、ここの石はどこか他の所から運び込まれたような雰囲気があったが確証はない。

そこからしばらく石拾いのことなどすっかり忘れてしまうほどの本格的なアメリカンアドベンチャーが待っているとは思わなかった。


本格的なアメリカンアドベンチャーの舞台

大きな川の濁流を流されながら泳いで渡り、本流沿いの大きな崖の上から川にダイブをして楽しんだりした。その後、1時間以上延々と支流の水の中を腰から胸程の深さに浸かり流木を搔き分けながら遡ったり、自然の岩の上にできた滝に流されるなど、アメリカらしい自然での大冒険を満喫することができた。

その滝から流れ落ちたところの川辺に層状になっている石段が突き出していた。小休憩のためそこに何とかよじ登って上陸した。よっこいしょとやっと座れたと安堵した尻の下にそれはあった。

平らな石の層の面に施した立体プリントに見える長く伸びた巻貝のような化石だった。60センチ前後あり大きさを感じた。今考えると変形のアンモナイトのようなものだったかもしれない。硬い石の地層の一部なので取り外すには大掛かりな工具を使う必要がありそうだった。何も持たずに自然遊びに夢中になっていたので、工具なんて持ち合わせているはずもなく眺めるだけで満足することにした。

そこからまた川の中を帰路についた。すっかり水の流れに体力を奪われ疲労した頃、やっと見覚えのある河原にたどり着いた。上陸し、駐車場へ向かう途中で目をやった瓦礫の中でついにそれを見つけたのだった。間違いなくアンモナイトだった。


アメリカ初の石拾いの成果

種類の詳細は分からないが、薄緑色の石の割れ目にくっきりとその形を残していた。周囲を探すと割れ目の片割れも見つけることができた。さほど大きい物でもなかったが、アメリカ初の収穫となり少なからず感動を味わうことができた。

楽しいピクニックと大自然の中での本格的アメリカンアドベンチャー体験で満足した思い出とたった一つだが感動の収穫を握りしめて帰路についた。

参考:Kankakee River State Park
http://dnr.state.il.us/lands/landmgt/parks/r2/kankakee.htm

※地域の方々の迷惑にならないような行動を心がけてください。