前回、糸魚川翡翠の破片でトランスフォーマー風のエンブレムを作って遊んだのが楽しかったのに味をしめ、今回はミャンマー産カット翡翠原石を使い”鬼滅の刃”の竈門禰豆子(ねずこ)の竹筒製口枷風小物を作り、そのイメージを楽しんでみた。
こんな他愛のない遊びだが、少しやりたいことができてきたので、この【翡翠探訪】超象徴的劇画小物シリーズはもうしばらく続きそうである。
youtubeにアップロードした動画
https://youtu.be/b_pY6dmoqi4
【翡翠探訪】鬼滅の刃 竈門禰豆子(ねずこ)の竹筒製口枷風首飾り_超象徴的劇画小物
今回使った翡翠は、以前動画内で皮を剥いたミャンマー産のカット翡翠で、后江という老抗の鉱場口から産出したという原石である。
皮を剥いた時の動画
【翡翠探訪】分かる人だけ分かる粋な翡翠原石遊びという底なし沼
皮を剥く前はただの灰色の石ころのような風体で、光を当てるとうっすらと黄色く光を通すような感じだったが、少し削ってみると中から緑の肉が現れた。
光を当てると原石内にヒビがあるのが見えたので、ペンで印をつけておいた。今回はその線で切り離した欠片の一つを使った。
その色合いのイメージから仮にヨモギ緑と命名したその原石の欠片を見ていたら、丁度今度映画館に見に行こうと目論んでいる鬼滅の刃に登場する主人公の妹である竈門禰豆子(ねずこ)の竹筒製口枷のイメージが湧き、気になったので作ってみることにした。
翡翠原石は加工を加えるごとに容量が減っていく。一方、土のついた原石から製品になるまでの加工にはいくつかの価値が安定的な状態になるステップがあるように思う。いずれにせよ、加工の一手が進むたびに大きく価値を生むこともあるが、大きく価値を棄損してしまうこともある。
今回使ったカット原石は元々大変小さい欠片だったが、成形するとさらに小さくなり、元々の半分以下の重さになってしまった。一方、適当に作ってみたにもか拘らず、どういう訳か偶然竹っぽい雰囲気になってくれたのが嬉しい。
完成品が小さかったので小細工の仕方には少し悩んだが、たまたま禰豆子(ねずこ)さんの絵柄がついているぷっちょというお菓子が手元にあり、その絵柄のついた小袋の大きさが丁度作り立ての翡翠の竹筒と大きさが合っていたため、小さい竹筒の両端にあけたこれまた小さい穴に赤い糸を通し、絵柄の禰豆子(ねずこ)さんの口枷としてそれらしい位置に留まるように赤い糸で結び付けてみた。
”鬼滅の刃”風小劇場では、鬼であって鬼でないというような設定の禰豆子(ねずこ)さんの生い立ちを考え、”体は鬼の様になっても心は鬼にあらず”と本編にはない一言を添えてみた。人の本質を成す魂から良い心がなくなったのが鬼というイメージからの発想である。
その後、もう少し遊んでみようと思い、小さい竹筒を禰豆子(ねずこ)さんに見立て金属の檻に入ってもらうことにした。それを垂れ飾りとし、黒い紐を通して適当な首飾りにしてみた。
口枷でなく首飾りとなり、また、木箱を背負うのではなく籠を首にかけるということで、何だか微妙にいろいろと変わってしまったが、これはこれで何だか楽しめたので良かったと思う。