石拾い, 鉱物

千葉犬吠埼で琥珀を探す

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こんにちは。GOです。

石拾いシリーズを始めてしばらく経った頃、千葉の犬吠埼にある海岸のあたりで琥珀が拾えるという情報に辿り着いた(情報は2000年前後10年くらい頃のもので、立ち入り可能かどうかも含め現状は不明)。

千葉県銚子市にある犬吠埼は太平洋を望む眺望の素晴らしいところだ。情報自体はその海岸に琥珀が打ち上げられるという漠然としたものだった。



犬吠崎付近にはアンモナイトが出る事で有名なところがあるということは兼ねてから聞いていたが、琥珀も産出するということで足を運んでみることにした。

琥珀の産出場所は犬吠崎の灯台の南側の海岸沿いということであった。

早速出向いた現場には砂岩の層が海の中まで広がり一部が海の上の浜まで顔を出している。海岸には打ち上げられた砂岩の礫が無数にあった。

砂岩の礫を一つ一つ拾い上げて注意深く見てみると中に少し黄色がかったものがあった。もう少し細かく見たいので砂岩を叩くと、層状に割れ細かい炭質のものが入っているのが見えた。その中に大変小さいサイズではあったが色の濃い琥珀質と思しきものを見出すことができた。

事前にイメージしていた明るい飴色の琥珀とは様相が異なり、それは薄いコーヒー色の少し透き通った感がある小さい破片であった。

見つけたものは完璧に琥珀ですと言えるような代物ではなかったような気もしたが、日本で琥珀が取れるということに対する満足感は確実にあった。


犬吠埼灯台の南側の海岸で拾った砂岩の中にあった琥珀質のもの


実は、この犬吠埼での琥珀探しは石拾いシリーズの大きな転機となった出来事でもある。

元々は貴石、半貴石類を探すのが活動の中心であったが、この犬吠埼での調査をきっかけに新たに化石という新しいカテゴリーを加えることになったからである。

後に隕石も加えようということになり、カテゴリーの名称をどうしたものかと思案したところ分かりやすくひっくるめて石拾いということにしようということで今のところは落ち着いている。

これがトレジャーハント活動の石拾いのジャンルが確立した経緯である。

ところで話は少し戻るが、アンモナイトの産地については事前に手に入れていた地図によると犬吠埼を挟み反対側にあるということであったが、既に現地は駐車場になっており産地の正確な場所を確認することすらできなかった。

この転機が後のカリブ海やヒマラヤ山脈奥地などでのストーリーに繋がっているが、その話はまた次の機会にしたいと思う。

※現地の人にご迷惑をおかけしないように配慮してください。