化石, 石拾い

カンカキーのラインストーン露天掘り鉱山で貝の化石を探す

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こんにちは。GOです。

いつも化石探し旅行に誘ってくれる人からシカゴの郊外に位置するカンカキーにある露天掘り鉱山で化石を探すイベントがあるということを教えてもらった(2010年前後頃の情報です)。



情報を教えてくれた本人は残念ながら来ることができなかったが、せっかくなので足を延ばそうといそいそと現場に向かうことにした。

集合場所はその地域の教会だった。その駐車場でしばらく待っていたが集合時間が近くなったにもかかわらず誰も来る気配はなかった。少し心配しながらじっと待っていると、三々五々と人が集まりはじめた。しばらくすると整理券が配られ、無事に受け取ることができた。

天井が高い礼拝堂でラインストーン鉱山の歴史などの講話を聴いた後、このツアーのために用意されていたスクールバスに参加者全員が乗り合い、現地に向かった。

ラインストーン自体はサンゴ礁の化石のような物で、主にはシカゴの建築基礎に使われており、大変身近なものであるということが分かった。そういえば沖縄でもサンゴ礁の化石が建築物に使われている。

そのラインストーンの中に海の生物の化石が多く含まれているということで、この化石発掘イベントが開催されていたのである。


広大なqually mine


現地に着くと駐車場の脇にラインストーンに混じっている化石のコンクリート製の標本があった。主には貝の化石のようだった。


コンクリで固められた化石の標本

この巨大な鉱山は、露天掘りというだけあってその規模は膨大なものであるのが一目見て分かった。そこを走っている100トントラックはそれだけで巨大な建造物のようだった。普段引越し屋さんで見かけるのは2-4トン、大型で10トン程度であるので100トントラックと言えばその数字だけでも破格の大きさであることを感じられると思う。

ただ、鉱山もだだっ広く、掘り下げてある深さも相当のものなので、鉱山と比較するとその巨大な建造物のようなトラックもそれほどの大きさでもないように感じられるのが不思議な感覚だった。大量の岩を運ぶのでこのくらいの大きさでないと効率が悪いのだろうと分かる。実際に横に人が立つと人が異常に小さく見えるのがおかしい。目の錯覚は面白い。


一列に並ぶ巨大な100tトラックは圧巻

一通り鉱山の見学が終わると自由時間となり、参加者はそれぞれ化石探しに勤しんだ。そこいらじゅうに転がっている石の多くに化石がついているのが分かる。探すまでもないような感じである。そこでは、いくつかそれっぽい貝の化石を拾っておいた。


ザラ場の様子

こんなに簡単な化石探しもなかなかないと思うが、身近なものが扱われているにも関わらず特殊な場所であるこの鉱山に入れたことが主に満足感を作っているように感じた。

特に疲れもなく、そそくさと乗り合いバスに乗り込み、現場を後にすることになった。